「未亜ちゃん!指輪、見して!!」



「っ…///」


私たちの一番近くにいた歩実ちゃんにそう言われて私は照れながら左手をあげる。



「「ぅわぁ~…!!!」」


歓喜の声をあげる複数の声と共に…夏凛ちゃん、亮くん、漣くん、美久も大集合した。



「きっれ~っ!!これ何の宝石?」


夏凛ちゃんが玲央くんにそう聞く。



「これは……未亜の誕生石」



「「みあ…っ!?」」


彼が私のことを呼び捨てで呼ぶから、いつもの三人(夏凛ちゃん、亮くん、歩実ちゃん)がすごく驚いた表情をする。



「何でそんな驚く?」


そんな三人に対し…彼は至って普通の態度。



「だって今まで…“未亜ちゃん”つってたじゃん。いつから呼び捨てなわけ?」



「んー……さっき?」


亮くんからの質問。
それに彼が私の顔を窺いながら普通に答える。



「っ…」




本当は“あの時”だけ…“未亜”って、ずっと呼び捨てで呼ばれてたけど…って!
そんなこと言えるわけない…!!口が裂けたって…絶対に言えないんだから…っ!!




「んじゃあ、未亜ちゃんは?」



「へ…っ!?」


夏凛ちゃんに急に話を振られて訳が分からずそう言ってしまう。



「里原くんのこと。なんて呼んでるの?」



「え…?あっ…―」




そうゆうこと…?




「―…玲央、くん…」



「なーんだ。未亜ちゃんは普通なんだっっ」


歩実ちゃんは安堵したようにそう言った。



「っ…。」




な、何か私…よからぬ想像をしてたっぽい…?
そっちの方が恥ずかしすぎるんですけど…っっ