スタートライン~私と先生と彼~【完結】

「泣き疲れて寝るなんてありえないし・・・」

俺は真っ赤な目を隠すように眼鏡を掛けて出かける。

そんな珍しい姿を見て、生徒たちは騒いでいた。


やけに静かな3年の校舎が寒さを引き立てる。3年生は卒業式まで学校には来ない。つまり、原田にも会わなくて済む。


会ってしまうと・・・気持ちが揺らいでしまうのがわかる。


これでいいんだ。


まだ諦め切れない自分に言い聞かせる。

俺は、屋上へ行きたかったが、行ってしまうと原田のことを思い出してしまいそうで、行くことができなかった。