スタートライン~私と先生と彼~【完結】

冬休みに入り、俺は受験対策の授業をしていた。

希望者だけだったが、原田もその中にいた。あいつが受けてもつまらないだろうなぁ・・・。

センター試験対策だから、常に9割以上の成績を取っている原田には、今更やる意味はないだろう・・・。

難しい問題も用意しておいてやるか。俺は原田の為に、原田が目差している京府大学の受験対策問題を作っておいた。


これって、立派なひいきだよな・・・。


さすがにそれはやばいと思い、いろいろな問題を混ぜておいた。


「これはセンター試験の傾向をみて作ってあるから。これが出来た人は、もう少し難しい問題もあるから取りにくるように。」


全員、すぐに問題に取り掛かった。

しばらくすると、原田が教卓の方にやってきた。


「先生、この問題もらってもいいですか?」

「あぁ、もうできたのか?答え合わせしてやるから持ってこい」


俺は原田の解答の答え合わせをする。

「さすがっ。完璧やん!」


俺は、原田の顔を見ると自然と笑顔になっていた。


冬に咲くひまわり・・・。

彼女の笑顔は、ひまわりのように輝いていた。



「頑張ってるな」


ポンと原田の頭に手を乗せる。

恥ずかしそうに原田が下を向く。

かわいい・・・。

俺はいつまでこうやっているつもりなんだ??

・・・あともう少し。

原田が卒業するまでこうやって、見ることを許してほしい。