スタートライン~私と先生と彼~【完結】

今日集まったメンバーの中で、小藪だけは高校を卒業して、地方の大学へ行っていたので、会うのは卒業以来。

そして、さっきの電話の相手は、やはり彼女だった。


歳は俺らより4つ上。

職業は高校の国語の教師。

付き合って、6年。

名前は勅使河原 ゆい(テシガワラ ユイ)・・・。

聞いたことがある名前・・・。

勅使河原なんて苗字、人生でそんなに出会わないぞ??

みんなも聞き覚えがある名前なのか、何やら考えてる様子。


てしがわら・・・

てしがわら ゆい・・・。


あっ!もしや・・・???


「もしかして・・・教育実習生?」


俺が頭に浮かんだことをすぐに口にすると、残りのメンバーも目を真ん丸にして驚いた様子で、小藪の表情を伺いながらも口々に言葉を発していた。


「えっ?まじで?」

「そういや、そんな名前だった気がするなぁ?」

「小藪!どうなんだ?」

その中でも孝太郎が小藪に迫り、聞き出そうとした。

「そう・・・ゆいは、俺らが高2の時に来た教育実習生や」

驚いて、いや、驚きすぎて言葉が出なかった。俺らの表情とは逆に小藪の表情は落ち着いたものだった。

小藪があの教育実習生の『テッシー』と付き合ってる?


にわかに信じることができない事実に、頭の中がショート寸前だった。