スタートライン~私と先生と彼~【完結】


「黙ってるけど、小藪はどうなんだ?」

「まぁ、それなりに・・・」


高校時代から女の噂がない小藪。


大学院で水の研究をしてるらしい・・・。


♪〜♪♪〜♪


誰かの携帯が鳴る。


すぐに反応したのは小藪で、鞄をあさると、携帯を取り出し少し笑みを浮かべて、俺らに向かって言った。


「あっ、ちょっとごめん」


控えめに言う小藪に、ニヤニヤしながら孝太郎は聞いた。


「女か?」

「まぁな・・・」

少しはにかむような表情を見せた小藪は、電話に出た。あのクールな小藪が照れている。

俺は、そんな姿を見るだけでも、かなり衝撃的だったのに、さらに彼の声を聞いて唖然としてしまった。


「もしもし・・・うん。・・・うん。・・・・忘れてないよ。うん。おやすみ」


なんて甘い声を出すんだ?!

こいつ本当に小藪か??


俺らは小藪の声に、信じられないといった表情を隠せずにいた。


「小藪ちゃん。詳しく教えてもらおうか?」


橘がビール片手にニヤニヤしながら言う。

そしてこの後、俺らは小藪の話に驚愕することになる。