「さすがすごいな!」 「点数分けてよ〜」 なんて、みんなに言われて、恥ずかしそうに笑っている姿が印象的だった。 みんなに讃えられていた原田は、 俺の慣れない解説も真剣に聞いてくれていた。 一瞬、目が合うと恥ずかしそうに逸らす視線に、 やけにドキドキしてしまう。 全開にされている窓から入る春の心地よい風が、 彼女のきれいな髪をなびかせていた。すでに、 俺は彼女にくぎづけになっていた。