男5人集まると、話題はやはり女の話になる。
「涼太、崎山さんとはどうなんだ?」
涼太と高校の同級生の崎山 未来(サキヤマ ミク)とは、高校1年から付き合っている。
「あぁ、続いてるよ」
ビールに口をつけながら、『当然』とでも言いたげな顔で言う涼太に対して孝太郎は驚いた顔をしていた。
「まじで?もう何年だよ?」
「7年?」
「しらっと言うなよ・・・」
特定の彼女を作らない孝太郎は、『信じられない』と言わんばかりだった。
孝太郎は俗に言う『遊び人』。
高校生の頃から一人に限定することなんてなかった。
それも彼の生き方だから、俺は何も言わなかった。
「じゃぁ、そろそろ結婚とか考えてるの?」
俺は、自分ができなかった『結婚』という言葉を口にした。
「まぁな・・・考えてるけど、まだ先かな?」
ニッコリ笑いながら幸せそうに話す涼太が印象的だった。
「あんまり待たせるなよ。崎山さんがかわいそうだ」
そう、鋭い口調で言うのは、橘。
・・・橘。
お前、崎山さんのこと好きだったよな。
今でも、俺は誰にもお前の気持ちを話してないからな。

