スタートライン~私と先生と彼~【完結】



「お風呂入る?」


何を思ったのか、聞いてしまった。

いや、さっちゃんの困った様子を見たくて言ったんだ。

俺って、こんな趣味あったんだと、新発見した。


「えっ?一緒に?」


『困ってます』と顔に書いたさっちゃんが、動揺している。面白い。

もっと、いじめたくなる。


「うん」


「・・・いやいや、入らないし!」


頭をそんなに振ったら、飛んでいくよ。

普段は、いつも冷静だから、俺の前だけなのかな?

こんな姿を見せてくれるのは。


「そっか、残念」


予想通りの答えが返ってきたので、それほど残念ではなかった。

逆に、『いいよ』なんて言われたら、俺の方がやばかったかもしれない。

今でも十分やばいんだから。


「隆?」


しばらく何も言わないので、さっちゃんが声を掛けてくれた。


「あ、風呂ね・・・・・・」

「りゅう・・・どうしたの?」


彼女が優しく俺の名前を呼ぶ。それだけでも十分な刺激となる。

もう限界です。


「・・・はぁ、さっちゃん・・・・・・我慢できない」


さっちゃんの返事は待たずに、彼女を抱き上げ、ベッドに下ろした。初めて抱き上げた彼女は、軽かった。

女の子ってこんなに軽いんだ。

ベッドの上にいる彼女は、状況が飲み込めていない様子。

そんな彼女も可愛くて、頬にキスをした。