スタートライン~私と先生と彼~【完結】



俺はさっちゃんが好き。

どうしようもないくらい好き。

だけど、君は違う人を見ているような気がした。


話している時は楽しそうやけど、時折見せる寂しそうな顔、そして、電車に乗ると誰かを捜すような仕草をする。

これがあるから、どうも告白ができない。


誰にも渡したくない!とは思ってるんやけど、どうも肝心のさっちゃんの気持ちがわからない。

でもそんな悠長なことを言っていたら、絶対奪われる。


言わないと、伝えないと、気持ちは届かない。


例え、会えなくなったとしても・・・・・。


言うぞ!


俺は手越さんに、さっちゃんの誕生日を教えてもらった。


5月16日


この日、俺はさっちゃんに告白すると決めた。


まずは、プレゼント・・・。


女の子にプレゼントなんて買った事のない俺にとって、かなりの難題だった。


「なぁ、木下。お前、手越さんに何をプレゼントしたりするん?」

俺は、頼りの綱の木下にアドバイスをもらうことにした。


「ピアスとかのアクセサリーが多いかな」


・・・さっちゃんはピアスしてないし。

アクセサリーもどんなのを選んだらいいんや?

そんな幸せな悩みを持ち、朝からテレビを見ていたら、『願いが叶うクマ』というのが特集されていた。

これをカバンや身につけていると、願い事がかなうという噂があるらしい。