スタートライン~私と先生と彼~【完結】



午後からも二人で行動した。


「さっちゃん、観覧車乗る?」


「乗る!」


完全なる個室に好きな女の子と二人きり。

緊張しないわけがない。

でも、さっちゃんの笑顔を独り占めできる今の時間は、俺にとって至福の時間。


「うわ〜、めっちゃきれい」


観覧車からの景色を見てさっちゃんは無邪気にはしゃいでいる。

こんな面もあるんだ・・・と意外な一面が見える度に、俺の心の中の小さなさっちゃんは、俺の方を向いて笑顔をくれる。

とにかく一緒にいるだけで満足していた。



ずっと一緒にいたい。でもそんなわがままは、叶うはずもなく、地上に着いた。