スタートライン~私と先生と彼~【完結】



「今学期は、高校生活最後の文化祭、体育祭があるので、その時だけは受験を忘れて、楽しむようにな。受験には休息も大切だからな。

明日の実力テストがあるから、遅刻しないようにな」


俺は、できるだけ川田先生のホームルームを見ることにしていた。


自分の教師人生ので宝となるであろう言葉を得ることができると思うから。


学生時代にも川田先生の話は聞いていたが、当時はわからなくても、大学に入ってから、社会に出てから「このことを言っていたのか」と実感できることがたくさんあった。



俺は、川田先生のように、生徒と向き合うことができる教師になりたい。