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家に帰ると、鍵が開いていた。
うそっ?鍵をかけ忘れた?
もしかして泥棒?
何かがあったら持っている傘を振り回せるように準備し、おそるおそるドアを開けた。
部屋には誰かがいそうな気配がした。
そして、いい匂いがしてた。
もしかして?隆??
「さっちゃん、おかえり〜」
玄関のドアが開いたことに気づいた隆は、私の顔をみてニコッと笑った。
隆は、エプロン姿でキッチンに立っていた。
最近、隆は料理に目覚めて、一緒に料理をするようになっていたが、とうとう一人でもするとは・・・。
「さっちゃん、雨が降ってから洗濯物も入れておいよ」
「あ、ありがとう」
手を洗ってると、私の真後ろに立ち鏡越しに言われた。
そして、その顔は怪しげな笑みを零していた。
「さっちゃんの下着を片付けていたら、興奮してきたよ〜」
私の背後から抱きついてきた隆は、私が手を洗っていて動けないことをいいことに、耳元でそんなことを甘い声で言った。
「ちょっと!」
くすぐったいのを避けるように首を竦めると、「ははっ、冗談」と笑い、離れた。

