スタートライン~私と先生と彼~【完結】




自信満々の隆が作ったカレーはおいしかった。

「さっちゃん、じゃあ、俺帰るね」

「泊まらないの?」


私が試験を控えてるので隆は、泊まったりはしないようになった。

それが少し寂しかった。


「さっちゃん、そんなかわいい事を言ったらあかんよ」


そんなこと言われても・・・。


「だって・・・」


私は先の言葉を言えずに、俯いてしまった。


「だって??」


隆は私の言葉を促すように私の顔を覗き込み、聞いて来た。


意地悪そうな顔を呈して。


「・・・一緒にいたいな」


私は俯きながら、目線だけを隆に向けた。

隆は、私のこの顔に弱いのを知って、わざと・・・。


「さっちゃん・・・」


私は優しく抱きしめられた。


「嬉しいよ。さっちゃん」


抱きしめられる力が強くなる。

でもしばらくして、腕の力を弱めると、隆はゆっくりと話し始めた。


「俺さ、さっちゃんの試験勉強の邪魔をしたくないから、やっぱり帰るよ」


そう言うと、私の額にキスをして、「じゃぁね」と、帰っていった。


ありがとう。隆のそんな真面目なところ大好きだよ。


隆が出て行ったドアを見つめて息を吐くと、再び勉強を始めた。