いつものように、電車に乗って、先生を捜していた時にちょうど目があった女の子が、助けを求めていた。
その子が隆の妹だなんて・・・。
涼ちゃんは、私に憧れて大慶高校を受けたけど、合格できなかったようだ。
「私ね、すごい憧れてたんやけど、あれ以来会えなくて・・・。でも、お兄ちゃんの彼女だなんて!すごくない?」
涼ちゃんは、めちゃくちゃ嬉しそうに話してくれた。
「盛り上がってるところ悪いんやけど、ちゃんと紹介するから。こちら、原田沙知さん」
「原田沙知です。よろしくね」
今度は緊張せず、ニッコリと笑って言うことができた。
だが、目の前の涼ちゃんの表情がみるみるうちに変わっていくことに不安になった。
「り、涼?」
隆も彼女の変化に気づいたのか、声を掛けたが、次の瞬間、涼ちゃんはまた興奮しだした。

