スタートライン~私と先生と彼~【完結】




でも今日は違った。


隆は息を吐き、真剣な眼差しを私に向けたたので、私も自然と背筋が伸びた。


「だって・・・さっちゃんを取られたら嫌やから」


ストレートに言ってくれた。私も素直になればいいのに、なんでこんな事を言うかな?


「取られるって、私は隆の物じゃないよ」


私は隆の顔を覗き込む。

余裕なんて、全然ないのに。


「・・・・・」


隆はいつになく真剣な顔をし、黙り込んだ。



「・・・・・・」


感じた。隆が覚悟を決めたことを。



「さっちゃん、言うよ・・・」


決意を固めたかのように言い、唇を噛みしめていた。


「うん」


私は静かに頷いた。

もう何を言われるのかはわかってる。