スタートライン~私と先生と彼~【完結】



結局、今年のクリスマスはバイト三昧で、プレゼントと言えば、中野さんからもらったクリスマスケーキだけ。

以前、私が好きだと話していたケーキを頼んで作ってもらったらしい。


正直、困った。


中野さんの気持ちには、きっと応えることできないし。


1台もらったので、食べ切れないと考えた私は、隆に半分食べてもらおうと次の日持って行った。


こんなことをすべきではないんやろうけど、『クリスマスに一緒に過ごしたい』と言ってくれた隆に無性に会いたくなったから、ケーキを口実に会いに行った。


「ありがとう」


昨日飲みすぎたのか、隆は開いてるのか開いていないかわからない目で言った。


そうやんな・・・隆は私がいなくても楽しく過ごしてたんやんな。


「じゃあね」


隆との距離を感じた私はそのまま帰った。


【ケーキめっちゃおいしかったよ。ありがとう。】


とメールが来た。



それだけかよ!と勝手に思ってしまい、返信もしなかった。


もう、私のことなんてどうでもいいのかな?


そんな想いが頭を一瞬よぎると、離れることがなかった。


それでも、連絡が来たら隆とは会う・・・顔を見たくなる。


これを人は何と呼ぶのだろうか・・・。