スタートライン~私と先生と彼~【完結】



「その様子だと彼の事が好きなんやね?」

肘を付きながら話す目の前の男はなぜか冷静で、『いつもの中野さんだ』と妙にと納得してしまった。

それよりも、答えなくてはいけないのは、隆のことをどう思っているかで・・・。


「・・・・・・」


結局、私は否定も肯定も出来なかった。


ただ、頭の中に隆が浮かんだのは事実だった。


「じゃあ、君に彼氏ができるまでは諦めないよ」


真っすぐに見つめられると、吸い込まれるのではないかと思うくらいの目力があった。


「・・・・・・」

「わかった?」

「はい」


私は、中野さんの目力に反論できなかった。





その次の日から、中野さんは何事もなかったかのように仕事をしていた。