スタートライン~私と先生と彼~【完結】


私たちはお互いにバイトをするようになった。

ケーキ屋、『Parade(パレード)』 は雑誌にも載るくらいの話題のお店。


開店当初は、パティシエの旦那様と奥様のご夫婦だけでお店をしていて、人気と共に従業員の数も増えて、今はパティシエが3人、その他の従業員が4人いる。だが、奥様が妊娠中で体調を崩されているので、バイトを雇うことにしたらしい。


年齢層も若い。

店長である旦那様が32歳、奥様が30歳。

残り二人のパティシエは、戸村さんと真木さんという20代半ばくらいの男性。

従業員の安田さんは、20代後半でママさんらしい。あとは、中野さんという男性。大学生らしい。


お客さんの年齢層は、高校生からお年寄りまで幅が広い感じ。


私たちはさっそく仕事内容を教えられ、バイトを開始した。

みなさん、すごくいい人達で楽しくバイトが出来るような気がした。


その中でも、中野さんは、『女性客に人気がある』と安田さんが教えてくれた。


確かに、人気があるのがわかる。甘い顔と低いけど柔らかい声で、ケーキを勧められたら買ってしまいそう。

ケーキはほとんど、売れ残らないけど、たまに残った時は持って帰っていいらしい。


一方、隆は従業員はほとんど男でむさ苦しいとぼやいていた。従業員が男ばかりと聞いて、安心する自分がいた。