スタートライン~私と先生と彼~【完結】



・・・・・京府大学に合格できますように。

私の願い事。

・・・・・先生にいつか想いを伝えることができますように。

これも、私の願い事。

私の願い事は、真っ黒な空高くに飛んで行った。



「さっちゃん、もうすぐ試験やね」


隆はいつもの優しい笑顔で話し掛けてくれた。


「うん」



6人で来ているにも関わらず、私はずっと隆と話していた。

あと二組は自分達の世界に入ってるからというのもあるけど。



隆は推薦で私立大学に進むことが決まっている。

理香も指定校推薦で私立大学へ

奈緒も看護学校へ

木下くんは美容師の専門学校へ進学が決まっている。



梶原くんは、私と同じくもうすぐ試験が控えている。

「さっちゃん、あともう少し頑張ってね!」


隆が励ましてくれたのに対して私は笑顔で答えたが、私の心の中は複雑だった。


『頑張ってね』ってか・・・・・。


私はね、『頑張ってね』じゃなくて、『頑張ってるね』って言って欲しいんよ。


知らないでしょ?隆・・・。


そんなひねくれたことを考えながら、新年を迎えた。