スタートライン~私と先生と彼~【完結】


「へ〜。じゃあ、今年の4月にこの学校に来たんやね」

抑揚のない話し方をしながら、私の方を見ないで、先生の方ばかりを見ていた。


「そうやね。って隆、どうしたん?」


私が隆の顔を覗き込んで聞くと、「いや、いや。なんでもないよ〜」と明らかに動揺しながら、頭を横に振っていた。


なんか変やな・・・。

いったい何を考えているんやろう・・・。

いくら考えても、私の疑問が明らかになることはなかった。

だんごを食べ終わると、隆と梶原くんは席を立った。


「ゆっくりしたいんやけど、混んでるからいくわ」

「うん。ありがとうね」

「じゃあね」


と言い、出口の方へ歩いて行った隆は、先生の隣に立ち、振り返り、「さっちゃん、またメールするね」と、隆は大きな声で言い、帰った。


なんで、先生の前で言うかな・・・。

勘違いされたら嫌だ・・・。

まぁ、先生はなんとも思わないんやろうけど・・・。


私は、隆の後ろ姿と先生の横顔を眺めていた。