スタートライン~私と先生と彼~【完結】

「先生、遅れてすみません」

教室に入ると、川田先生ではなく、斎藤先生がいた。

そして、私たちの姿を見て、驚いているのがわかった。


「は、早く席に着けよ〜」

少し動揺したのを隠すように平静を装い、言っているのがなんともかわいらしく思えた。


お店は大繁盛で、休む暇もなかった。

先生も他のクラスを見に行ったらしく、タコ焼きや焼きそばなどの差し入れをくれた。

先生は、笑顔でお店の手伝いもしてくれた。


もちろん女性客からは、黄色い声が飛んでいた。


しかもうちのクラスには、眞中健一という学年でも1、2を争う男前がいるので、ただでさえ女性客でごった返しているというのに、先生が来たら教室はパンク寸前だった。


そんな人が入り乱れている教室に一際明るい声が響いた。