スタートライン~私と先生と彼~【完結】



隆・・・。また理香が言ったんやな!

私は、走りながら隆に声を掛けた。

「どうしたの?」

「さっちゃん、遅かったね」

私の問いに、さらりと言う隆は、笑顔で出迎えてくれた。

「今日は個人面談やったから」

なんで私は普通に答えてるんよ!

なんでここにいるんよ?って聞くところやん。


「そっかぁ、もう帰ったのかと思ったよ」


安心したような表情を見せた隆に私はようやく聞いた。


「・・・また理香が何か言った??」


私より少し背の高い隆を見上げて聞くと、隆は優しい表情で返してくれた。

「手越さん?別に何も言われてないよ」

・・・じゃあ、なぜ??

私は彼の返事に首を傾げた。

「そ、そっかぁ」

それ以上聞くことができなかった。


なんのために待ってくれてたんやろう・・・。


1時間以上、待ってくれてんじゃないかな?