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同窓会は学校近くの居酒屋でひらかれた。40人いたクラスの半分以上が集まった。
2年振りに会うとやはりみんな大人っぽくなっている。
みんな久しぶりに会うので話が盛り上っているが、俺の待ち人は来ない。
「そういえば、原田ちゃんは?」
クラス委員をしていた片山が隅田に聞いた。
「沙知ね、用事があって来れないんやって」
「そうなんや・・・残念やなぁ」
「沙知も残念がってたんやけどね・・・」
来れないのか・・・。
やっぱりチャンスではなかったんやな。
「原田さんって、今どうしてるの?」
再び片山が隅田に聞いている。
俺の耳は『原田』という名字を捕らえて離さない。
全神経を耳に集中させて、彼らの会話を聞いていた。

