「そーゆうことがあって今でも友達作りとか上手くないんだよね…どう接したら傷つかないかとかわからなくてさ…」
ほんとダメだよねぇ〜って言おうとしたらいきなり手を握られた。
「優菜ちゃん!!!」
茜ちゃんの剣幕にびっくりして引き気味のあたし。
「は、はい…」
「やっぱあたし自分のこと許せないから一発殴って。」
…え?
「あの…茜ちゃん?」
茜ちゃんがあたしに顔を近づけて目をつぶった。
い、いきなり殴ってって言われても…
「茜ちゃん…殴るなんて無理だよ…」
あたしは半泣きになって茜ちゃんにイヤイヤと首を振って訴えた。
「優菜ちゃんに殴られないと気が済まないの!!早く!!」
その茜ちゃんの気迫に負けてあたしは意を決して目をつぶった。