そんな奴を見ても口はもう止まらない。
「それに仲良い人なら余計です。あたしが茜ちゃんの立場だったらぶん殴ってるくらいです。
まずあなたは誠意を持って彼女の気持ちに答えるべきじゃないですか?」
もう彼は怯えた目であたしを見て何も言わなかった。
「それに…」
そう言ってあたしは茜ちゃんを見た。
茜ちゃんは少し涙で潤んだ瞳であたしをジッとみていた。
「茜ちゃんはとても魅力のある人です。その魅力がわからないあなたとは微塵も友達にもなるつもりはありませんよ。」
全く…茜ちゃんを傷つけて…少しは反省しろ!!
茜ちゃんをみたらもう涙はなかった。
いつもの明るい笑顔だった。
その後が大変だった。
何故か奴があたしと茜ちゃんに平謝りしてきて、
まさかそこまでするとは思わなくてあたしは焦ってオロオロして
茜ちゃんは何故か終始爆笑していた。

