「振られでもしたのかぁ〜?だからボーリングも良いスコア出ないんじゃないのかぁ〜?」
内心ムッとしたがグッと堪えて冷静に言った。
『別に彼女は俺からフったし、ボーリングと全然関係ねーだろ。』
…そう。もうアイツは過去の女。
そうやって割り切れるから、簡単に女友達に戻れるんだと思う。
そのことを嫌だという彼女もいたけど、俺はそれを受け入れはしなかった。
まぁ言っちゃ悪いが俺にとってその程度の女だったのかもしれない。
実際友達と遊ぶ方が楽って思ってる時も…なくはない。
「ほーんとお前はよくわかんねぇ…掴みどころのないやつだなぁ(笑)」
…よく言われる。
翔はハハッと笑ってから自分の番が来たのかボーリングの球持った。
ゴロゴロ…ガコン。
『…またストライクかよ。』
そして俺のプロボウラーの意地に火をつけてしまった。