〜1週間前〜
「今日こそ…ちゃんと挨拶する。」
この前友達の作り方をわんこに聞いたんだ。
"ねぇどうやったら友達ってできるの?"
あたしのその問いにさも当たり前のように言ったんだ。
"え?ふつーに喋っていくうちに友達になってる。"
…なんとも頼りにならない答えだ。
"…その上手く喋れてたら苦労しない"
あたしは反抗の目でわんこを睨んだ。
だって悔しいんだ。そんな当たり前のようなことをあたしはできていない。
だから友達がいない。
わんこは困ったように笑った。
"そんな焦るなって。クロはいい奴だよ。ただ少し人見知りが激しいだけだよ。ゆっくり頑張ればいいよ"
そう言ってあたしの頭をぽんぽんと優しく撫でた。
それをされると胸の奥がきゅうってなる。
わんこはいつでもあたしを優しい目で見守ってくれる。
でも悔しいからありがとなんて言わないの。
"…犬のくせに生意気"
"はぁ⁈犬のくせにってなんだよ!今いいこと言っただろ俺!"
こうやって笑ってられるのが1番安心する。
でも頼ってばっかじゃだめだよね。

