キラキラと輝く太陽は熱を帯びていてアスファルトから反射してあたしの肌を突き刺す。
7月に入り少しずつ蒸し暑くなってきた。
"クロは夏が1番似合わないね"
"はぁ?なんで?"
"だってクロの肌って透き通る程白いじゃん。日焼けしなさそうだから夏のイメージない"
そんなふとした会話を思い出した。
…懐かしいな。
まだ出会って3ヶ月くらいしか経ってないのに懐かしむなんておかしいのにね。
「優菜ちゃーんっ!おはよーっ!」
同じクラスの茜(あかね)ちゃんが後ろからあたしに抱きついてきた。
「あ、茜ちゃんおはよ…?」
まだ久しぶりに出来た友達なのでぎこちない挨拶になってしまった。
ちゃんと笑えてるかな?
緊張して笑顔が引きつってる感じがした。
茜ちゃんは一瞬目が点になった後思いっきり抱き寄せられた。
「ぐぇっ…く、苦しい…」
こんな馬鹿力どこに備わっているんだろ…
ただでさえ暑いのに密着して余計暑くなった。
「ごめんごめん!優菜がつい可愛い仕草してるから、ね!」