沙奈のことがやっと片付いてはい次の恋〜!って気分じゃない。





それにすぐそんな付き合うってなったら周りからチャラいって思われるし。






結局世間の目を気にしてる俺はほんとちっぽけなんだ。




「なんだよ女友達かよ〜俺にその子紹介しろよ〜一緒にパンケーキ行きてぇわ」





彼女がいない飢えた獣のこいつらの中に子猫みたいなクロを放り込むなんて…





『…絶対やだ。』




いつもなら"はいはい〜"とか適当に流すけどこの時だけは冗談すら言えなかった。



そんな俺の言動に周りは少し驚いたがが変わらずクロの話で持ちきりだった。





「でもさ新が女友達多いのはウザいくらいよくわかってるけど2人で遊びに行くとかあまりないよな。」





1人の友達が不思議そうにそう言った。






ってか"ウザい"ってなんだよ。



確かにあんまり女友達と2人で遊び行かない。


基本好きになった女としか。




だとしたらクロのこと俺は好きなのか…?


もう自分の気持ちすら見えない。







「じゃぁ"クロ"って奴は新の好きな奴なのか?」





自分でも答えが出せてないのにそんなこと聞かないでほしい。