わんこ、黒猫ちゃんに飼われます。





目が覚めたら彼は起きていてあたしの体をじろじろ見ていた。



…こんの野郎。



少し痛い目合わせないとね?




中西新は何も覚えてなくてそれもそれでムカついたから少し脚色して伝えた。



彼は顔を青くしたり赤くしたり表情がコロコロ変わるので見ていて飽きない。




あんな散々迷惑かけたのに…


ほんとムカついたのに。




「じゃぁあたしを惚れさせてみてよ。」




なんて何でいったんだろ?




大学生なんてみんなおんなじ、浮気してるんだって思ってた。



いや今でもそう思ってる。




でも彼はなんか違うって思いたかったのかもしれない。






「クロ」





あたしのことをそんな風に呼ぶ奴なんていない。





面白くて少し可愛い"わんこ"



「わんこお手!」







これからきっと楽しくなりそうだな。



「わん?」





ね、わんこ。






そんなこと考えながらあたしは電車に揺られていた。