彼がやっと振り返って泣いてることに気づいてくれた。
「…ねこちゃん…怖い思いさせてごめんね。」
ねこちゃんってなんだよ…って思ったけど彼の悲しそうな顔を見たら何も言えなかった。
すると彼はいきなり道路に寝転んで…
「あーもう死んでやるー!」
…と言った。
「…はぁ?!?!ちょ!それはやめたほーがいーですよ?!」
てか道路に寝て死ぬってどーゆうこと?
車にでも轢かれるの待つわけ?!
なんとか歩道まで彼をずりずり引っ張って持ってきた。
「じゃぁ今日一緒にいてくれる?ねこちゃん」
…はぁ?!
「…なんでそーなるわけ?」
もうあほ過ぎて敬語で話すのもバカバカしいわ。
「だって…さみしいんだもん。」
なんだよ…"だもん"って。
「…じゃぁ彼女にでも慰めてもらいなよ。」
あたしがそう言うといきなりうるうるし始めてほろりと泣き始めた。
「え?!ちょ、ごめんって!!地雷だった?!悪かったって!」
なんなのこの人めんどくさい!!
「じゃぁ悪かったと思うなら一緒にいてほしい。なんもしないから。側にいてほしいだけ。」
またそれかい。
男の"何もしない"ほど疑い深いものはないからってテレビでもやってたしね…
あたしが信用してなさそうな目で見てるのがわかったのか彼がごそごそとカバンから何か取り出した。
「…そんな信用ないなら万が一何かあった時訴えていいから。」
そう言ってみせられたのは学生証だっな。

