くるっと後ろを見るとうるうると悲しそうな目であたしをみていた。
か、可愛い。
男の人なのにそれは反則でしょ…
「俺をおいてくの…?」
この人なんなの?!絶対女の子よりも仕草可愛い!!
いきなり彼が立ち上がった。
?!?!
座っててわからなかったけど意外と背が高かった。
175くらいあるかな…
なんて呑気なことを考えていた。
いきなり掴まれてる腕をぐいっと引っ張られた。
そして彼はあたしを引っ張りながら歩き始めた。
「え?!ちょ?!」
抵抗しようと踏ん張るけどずるずる動きはじめた。
どんだけ力あるのよ!
酔っ払ってるのにこんな力だせるっけ?!
…もしかして酔っ払ったフリしてあたしを拉致しようとしてたの…?
そう考えたら急に怖くなってきた。
「はーなーしーてー!」
いくら腕をぶんぶん振っても外れなくて怖さもピークになり涙がこぼれてきた。
「…ひっく。」
「…泣いてるの?」

