暖かく天気も晴れているのに俺の心はどんよりしていた。 その原因はこいつ。 「わんこ〜はやく!!」 俺の先を楽しそうに歩く少女クロ。 クロって誰かって? わんこって誰かって? 俺はクロのもとに足早に向かいながらあの最悪の一夜のことを思い出していた。