普段こーゆうことをされない俺はなんか妙に照れて恥ずかしくなってしまった。
恥ずかしいけどなんか温かくて心地よい感じ。
女の子は俺を見ながら少し困ったように笑った。
この笑顔みたことある…。
あ!あの時だ。意識手放す寸前にこの笑顔を見たような気がする。
「ねぇ?」
『…は、はい』
こんなに真っ直ぐに目を見られることなんてないから少し緊張した。
「悲しかったんだね。心が泣いてるのが聞こえるよ。助けてって。あたしはそれを助けてあげたいと思うよ。」
なんでだろう…いつもなら何も思わない優しい言葉が今は心に染み込んでくるようだ。
「…でもだからって昨日のことはどうかと思うよ?きっと覚えてないんだよね?」
…なんでだろう。満面の笑みなのにどんどん声のトーンが低くなってきてるよ。
怖いわ(焦)
"覚えてませんでした…あは☆"
なんて死んでも言えねーよ!!
「しっかり反省してもらわないと。ね?"やりちん"くん。」
『は、はい…』
俺はこの時まだわからなかった。