胸ばっか目がいってて女の子が目が覚めたことに気づかなかった。
バチっと目が合った時、一瞬鳥肌が立った。
なんて綺麗な目してんだろう。と思った。
澄んだ瞳は色素が薄く茶色でキリッとしていてつり目な感じでまるで…
『猫みたい…』
どうやらポロっと口から出てたみたいで女の子は不思議そうに首をかしげた。
やばい…その仕草も猫っぽい。
可愛いなこの子。
なんて呑気なこと考えてたら有り得ない言葉が飛んできた。
「ねーやりちんくん今なんじ?」
女の子にしては少しハスキーな感じの声で聞いてきた。
『えっと…今ね…ん?やり…ちん?』
ケータイを探してた手が止まった。
やべぇ…呑気なこと考えてたけど実際これまずい状況じゃん!!
やべーよ、昨日のことなんも覚えてねーよ…
外に出たとこまで覚えてるんだけど…
なんで俺ここにいんの?(泣)
ワンチャンだけは絶対しないってのが俺のポリシーだったのに…
…いや待て。まだ一線越えたかなんてわからないだろ。
ここは女の子に冷静に聞いてみるか…。
『あ、あの〜…』
そう言うと閉じてた目を少し開いて俺を見た。
『…。』
…気まずいぃーー!
非常に気まずい。

