それからちょっと…いや結構呑んだ俺はべろんべろんになってしまった。
「新〜お前呑みすぎ。翔みたく潰れるぞ(笑)」
もう頭がぐるぐるしすぎて誰が喋ってるのすらわからなかった。
『うるへぇ〜今日は呑むんさぁ〜』
もう呂律が回らなかった。
その時俺のポッケから振動が伝わってきた。
電話だと気付いて席を立ち上がった。
『ちょと電話出てくる〜』
酔いも冷ます為に外に出た。
酔っ払って火照った身体に少し冷たい風が心地よかった。
気分が良いまま誰からかも確認せず電話に出た。
いつもならこんなことあり得ないのに。
きっと今日はおかしかったんだ。
だから相手が…
『もしもしぃ〜?』
"…もしもし"
沙奈だと気がつかなかっんだ。

