「俺の誕生日まで?…なんで誕生日 」

「いいの!…他の女と過ごすなら 別にいいよ!私が一番じゃないって事だし!」

「なっ!バカ!お前以外 いらないって言ったばかりだろ!…わかったよ」

「本当?じゃあ私、その日休みにしておくね!和也も休みでしょ?お祝いしよーね!和也、ケーキ好き?」


嬉しそうに 俺の誕生日の計画をたてる澪

…俺の誕生日を祝ってくれるって事だよな。

正直 今まで誕生日なんて大事だと思ったことなんてなかった。


親からプレゼントすら もらった覚えもない …ただ、ひとつ歳をとるだけの日。


澪は…祝ってくれるんだ。俺の生まれた日を、嬉しそうに…

胸に熱いものが込み上げてきて…澪を抱き締めた。