Side 唯菜

ピピピピッピピピピッ。カチン。

また朝がきた。私の大嫌いな朝。私は、両親が亡くなって、ある人達と一緒に暮らしてい

る。トントントン。階段を下りる。そして、ドアを開く。ガチャッ。

いっせにみんなが私の方を冷たい目で見る。私はお得意の笑顔を作って言った。

唯「みんな、おっはよ~。」

と、凛が鋭い目つきで睨みつける。

慎「まだいたのかよ・・・。」

実「早く出てってよね~。」

爽「顔も見たくない・・・。」

くるみ「そんなこと言ったら唯菜ちゃんがかわいそう・・・キャッ。」

凛「どうしたくるみ!」

くるみ「唯菜ちゃんが睨んできてぇ~・・・。」

はい出たブリっこ!!だいたい目も見てないし!!

彩「唯菜ちゃんひどい・・・!くるみちゃんはかばってあげてるのに・・・。」

だから、ひどいのはくるみだよ!

そこえ・・・

匠「おはよう・・・。」

くるみ「あっ!おはようございます。匠斗君っ((二コッ」

匠「くるみちゃん・・・堅苦しいよ、敬語なんて・・・。」

と言って、苦笑いする。

くるみ「それより、聞いてくださいよ~!!さっき唯菜ちゃんが睨んできてぇ~・・・、

    くるみ怖かったぁ~。」

匠「え・・・。本当なの?唯菜・・・。」

唯「ちがっ!「本当です!!今もこんなに殺気立って・・・こわぁ~い!」←くるみ

匠「唯菜・・・。」

凛「こんな奴といつまで付き合うつもりだ?どうせならくるみと付き合ってやれよ。

  くるみもお前のこと好きらしいしな。」

くるみ「やだぁ!凛さん、恥ずかしいですよぉ~。」

・・・もう我慢できない!!

唯「なんでみんな信じてくれないのっっ!?私ホントは何もしてない!!!」

凛「ウソつけっ!!くるみを傷つけて・・・ここだってっっ!!めちゃくちゃにしたくせ

  に・・・。」

その時、くるみのいやらしい笑みが見えた・・・。

唯「なに笑ってんのよ!!そんなに私をいじめて楽しい!?私が皆に嫌われて嬉しいんで  しょ!?」

くるみ「キャッ!わ、わたし・・・笑ってなんかないし、そんなひどい事考えてないよぉ   
    ~・・・。」

司「あんたホントに最低だね・・・。どんだけくるみを苦しめんのさ!!」

椿「唯菜さんなんか消えてくれたら皆幸せなんですけどねぇ・・・。」

バンッ!私の顔にクッションがあたった。

優「早く消えろよ・・・。」

唯「((二パッ もぉ~痛いなぁ~わかったよ!じゃあちょっと出かけるね♪」

実「ニヤニヤうざいんだけど・・・。」

凛「早く逝ってこい。」

司「一生帰ってくんなよ。」

唯「いやぁ~ゴメンッ!!帰ってきちゃう((テヘぺロ♪」

慎「キモっ。」

唯「じゃあ、いってき~。」

匠「・・・。」

ガチャンッ。

唯「はあ・・・。」

どうしよう・・・。今までニコニコ笑ってたのに・・・。

なんで、なんで涙が止まらないの・・・!!

三ヶ月前までは・・・皆で楽しく笑ってたのに・・・。

あいつが・・・、くるみがくるまではっっ!!