ザアアァァと、風が髪の毛を揺らす。 気付けば季節は夏だ。 これから楽しいことがたくさん待ってるはず…… なのに、不安しか込み上げてこない。 日は、もう沈みかけていた。 「…咲夜。どこいっちゃったんだろぅ」 何度も同じ道を歩く。 でも咲夜はいない。 ……咲夜。 私は咲夜を助けたい。 闇の中から、明るい光を燈してあげたい。 咲夜の、支えになりたい。 「美沙姫!!!」