―ピーンポーン、ピンポーン― 私は焦る心を抑えてチャイムを鳴らす。 ―ガチャ― 「…はい……?」 私は唖然とした。 そこには、痩せ衰えて、よろよろしている咲夜のお母さんが立っていた。 「ちょッ、大丈夫ですか??!!咲夜は!?」 私は慌てて咲夜のお母さんを座らせる。 「…家で、大暴れした後に……出てっちゃって……」 語尾は震えていた。 「ごめんなさいね……咲夜ったら、美沙姫ちゃんの事なんて放っちゃって。お父さんもお母さんもご立腹でしょう?」 咲夜のお母さんは力なく笑った。