「…れ、廉?あ……っと…弟?」

「なんで疑問形なのよ……。てか、弟いたんだぁ」

「ま、まぁなッ」
ていっても腹違いだけどな…

「いくつなの?」

「……タメ」

「じゃあ、双子なんだ?」

「……あ、いや。…異母兄弟だから………」
俺は少しためらいながら応えた。

「…へぇ」


美沙姫はそれ以上、何も聞いてこなかった。




まさか次の日、奴が目の前に現れるなんて誰が予想しただろうか。



俺はこの日、『嫌な予感』を抱きながら寝た。


そして次の日、彼の『嫌な予感』は的中することになる。