駆け引きナシのラブゲーム


「美沙姫と咲夜君のクラス、不思議の国のアリスだってね〜」

昼休み。
ホールでお弁当を食べながら文化祭の事について話した。

「おう!アリスはもちろん美沙姫な♪」
咲夜が頭をポンと叩く。

「ぇえ!?ちょ、待ってよ!!!なんで私がアリス?!」

「だって笹山さんも『愛澤さん、アリスっぽいよね』って…」

「そんなの聞いてないよぉ〜」

正直、私は小道具や衣装作りに回ろうかと思っていたので、咲夜の言葉は痛かった。