「咲夜は何かやりたい事ある?」


帰り道、商店街を歩きながら咲夜に聞く。

「別に…これと言ってやりたい事はないかな……」

「……だよね…」

「年に一度のイベントっつわれてもなー」
咲夜はコーンと小石を蹴りながら言った。

「でも…笹山さん、なんか可哀相だったな……」
私は夕日を見つめる。

「何かイイ案ないかな……」

「…………うーん」


「……あ!!!!そうだ!!!」
咲夜が急に大声を出す。

「なッ何??!急に!!大きい声出して!!!」

「わ、わりぃッ…………あのな…」