「それではママさん、パパさん、行ってきます!」

いつも通り咲夜は礼儀正しく挨拶をして私の家を出る。


「「いってらっしゃ〜い!」」

二人に見送られながら、私たちは学校を目指した。



「今日は雨が降りそうだな…」

咲夜が空を見上げてポツンと呟く。

「ぇえ!?傘持ってないしー!!なんでもっと早く言わないのよ!!」

「や、だって俺持ってるし…」

「あ、ならいいじゃ〜ん…………って!!よくないよくない!!!」

相合い傘になっちゃうじゃんか!!
無理無理無理!!!