とは思いつつも、なんとなく気になる……。


咲夜……モテるんだ…。




新しい担任(桃山と黒板に書いていた)が学校の説明をしていたが、その間も咲夜は戻ってこなかった。

私も私で、聞いた事が右から左へ流れていた。

あーぁ、やっぱりクラスに柚稀と紗羅がいないとつまんないな……。

文化祭も一緒にやりたかったのになー…

周りにも気が合いそうな子がいないし…



「じゃ、明日から、新しいクラスで頑張りましょうね!!」
桃山先生の声で自分の世界にいた私は我にかえる。

みんな席を立って、別のクラスに行ったり、帰る支度をしたり、隣の席の子と喋ったりしている。


「……帰りたいんだけど!!いのも……ッ咲夜の奴、まだかな…」

あ、危ない危ない!



え?なんで私が咲夜を待ってるかって??

それはね、パパからキツーく言われてるから。

一人で帰った日には恐〜い罰が待っている。


だから、絶対に一人では帰れないんだ。