駆け引きナシのラブゲーム

「美沙姫……はよ」
咲夜が鞄を置きながら私に言う。

「はよ………」

足がガクガクした。
嫌だ……。


怖い…

だって……

あの目は咲夜じゃないから……ッ


私はその場から駆け出した。



走ってるとき、昨日の光景がフラッシュバックした。

咲夜とキスしていた女の人……。

モヤモヤする……。


あー、私、咲夜が好きなんだなぁ……