駆け引きナシのラブゲーム


朝。
私はいつも通り登校する。

「…美沙姫、大丈夫?」
柚稀と紗羅が心配そうに声をかける。

私を含め、三人とも目が腫れていた。

後ろにいた、旭君もほんのり赤だった…。


私は、立ち止まってたら変われない、と思い教室に入った。

咲夜はまだ来ていないようだ……。
なんとなくホッ。

しかしその時。


「きゃーん咲夜君!!!久しぶりぃ」

「咲夜君、風邪って聞いたけど本当?心配してたんだよ〜」

「咲夜君、なんか雰囲気変わったね!」


『咲夜君、なんか雰囲気変わったね!』

え?
なんで……
そんなこと言うの?

何も知らないくせに……

簡単に咲夜が変わったなんて言わないでよ……。