駆け引きナシのラブゲーム

「おい、咲夜…。マジかよ?」
旭君は咲夜に歩みよる。

「……あぁ…」

「ッなんで、んなことすんだよ!!!…なぁ、咲夜……咲夜は」

「もうほっといてくれよ!!!!」

咲夜の言葉に、私も廉も旭君も柚稀も紗羅も固まる。

咲夜は、「明日は学校…行くから」とだけ言ってどこかへ行ってしまった。

「…ッふぇ……さく…やぁぁ……ッ」

「うわぁーーん!!美沙姫ぃー!!!」

「美沙姫ぃ、大丈夫だよぉーーーッ」

この日、私達は明るい雑音に交えて夜が明けるまで泣いた。