駆け引きナシのラブゲーム

「……咲夜」

「美…沙姫?」
咲夜は驚いたように振り向く。
そして、さっきキスした女は軽く挨拶をして離れていった。

「……咲夜、変わった……ね…」

「………。」

咲夜は変わった。

あの、無邪気な笑顔も消えた。

明るい茶色の髪も、いつの間にか金髪になっていた。

でも、それよりも目が変わった。

「私…ッ今の咲夜は…ぅッ…咲夜じゃな…いみたい…ッで」
目からは大粒の涙が零れる。

咲夜……

何が咲夜をそんなに変えてしまったの?

神様……
私に、咲夜を……
私の知ってる咲夜を……

返してください…