「はぁ、魔法ねぇ…
やっぱり俺には向かないのかな…」と一人の少年は参考書を読みながら言った。



「はは、間違いねぇ。

公魔士なんて目指すのやめろよもぉ」と笑いながらもう一人の少年も返事をする。



「でもこれは俺の夢だからやめらんねぇよ。

絶対一人前の公魔士になるんだよ。」



「お前には魔法じゃなくて剣の道に進むのが妥当だろ。


大体な風馬、この年になってまだ幼稚園児ぐらいの魔法使えない時点で諦めるのが普通なんだよ。」




「うっ。いたいとこつくな。」



「まぁ俺はバイトあるから帰るわ。


じゃあ頑張れよ。」そう言って少年は帰っていった。